本を出したい人が持っておくべきもの
最近、編集者として実績を挙げられた方の本が立て続けに出版されています。
本を出したい方は是非とも読んでみてくださいね。
かくいう編集者である私も、
受験模試の答え合わせをする生徒のような気持ちで、
はたまた、社会科見物に来た学生のような気持ちで、
読んでいます。
共感できるところもあれば、
未知の世界を垣間見たように、
好奇心がぐいぐい引っ張られていくようなところもあります。
さて、今日はそういう編集者の本を読んだうえで、
これから本を出したい方にメッセージを添えたいと思っています。
最後に書いていますので、楽しみにしてくださいね。
まず出版業界を知る上で、欠かせないのは、
1996年をピークに緩やかな右肩下がりで、売上が推移しているということ。
ちょうど、パソコンや携帯電話の普及もこの頃から始まっていますし、
こういうデジタルツールがその大きな要因になっているのは確かです。
今なんか、すごいですよね。
本を読まなくても、YouTubeなどの個人発のメディアに触れれば、
知識もタダで容易に手に入ってしまいますから。
そんな時代の中でも出版に従事しようというのですから、
編集者の道を選ぶのは変わり者と思われても、仕方ありません。
では、そもそもなぜ、編集者としてあり続けるのか。
おそらく、多くの編集者が、
自分の思いを乗せて、コンテンツを作り提供したいという欲を持っているのではないでしょうか。
YouTubeチャンネルの登録者数が何人とか、そんな売れる算段よりも、
自分の中で「これがいい」というものを何とかして形にしようとする存在なのではと思うのです。
ここで最後に、そのことを踏まえて、本を出したい人にアドバイスをします。
あなたが本を出したいということに対し、
どれくらいの情熱があるでしょうか。
どういう方の悩みを解決して、どんな世界を作りたいとか、
考えているでしょうか。
世の中に伝えたいメッセージとは、どんなメッセージでしょうか。
毎日毎日、そんな思いのたけを白紙に吐き出してみるのも、
いいと思います。
とにか、今一度、自分の本を書きたいという情熱の炎に薪をくべて、
大きな大きな炎に変えてみましょう。
結局は、どんなテクニックよりも、
そういうマインド的なものが一番、出版への近道のように感じました。