文章による感情の出し方

前回のブログでも書きましたが、
文章を書く際、「感情」を出すことを意識してみましょう。

とはいえ、こんな疑問も生まれてくるでしょう。

「どんなふうに感情を出したらいいのかわからない」

この気持ちもわかります。
脈絡もなく切れ出したら、
「この人、大丈夫かな」と思われかねませんし…




そこで、今日は感情をいかに出すかのヒントを、
お伝えしようと思います。

その前にまず、確認しておきたいことがあります。

なぜ感情を発露する必要があるのでしょうか?

「えっ、文章にリズムをつけるためだって言ったじゃないか!」

いや、それだけではありません。
ずばり、読み手の感情をゆさぶるためです。

そのことを考えると、
喜怒哀楽の「怒」と「哀」をうまく表現することが鍵を握ります。




さて、どういう時にあなたは、
怒ったり、哀しくなったりしますか?

私の場合、アドバイスしているのに、相手の心に今一つ響いていないときなど、
あえて「怒り」を表現することもあります。

相手のことを思い、よくなってもらいたいと思っているからこそ、
つい語気を荒げてしまったこともありました。

一方、哀しい時は、もうそれこそ、いろいろとあります。

例えば、大好きな祖母が亡くなったときは喪失感を覚えました。
能力が及ばず、まわりに迷惑をかけた時なんて、
無力感にさいなまされ、哀しくなったものです。




なんとなく、気づいたでしょうか?

・「怒」は「あなたのことを思って、本当に大事だと思っているから、
 言っているんだよ」という真心の強調表現
・「哀」は「私もこういうことあるし、わかるよ」という同情を呼び起こす共感表現

もちろん、両方を一つの文章の中に入れる必要はありませんが、
相手の心を揺さぶる効果効能があるといったことを覚えておいてください。
それをここぞで、使ってみるのです。




ただ、そうは言っても、「なかなか喜怒哀楽を普段から出さないよ」という方もいるでしょう。

そんな時は、喜怒哀楽のそれぞれの感情に、
キャラクターを設定してみてはいかがでしょうか?

たとえば、「怒」はテニススクールの生徒を叱咤激励する松岡修造さんとして、
松岡さんはどのようにどんな時にどんなふうに「怒る」のかを想像してみるのです。

松岡さんが憑依して、熱い叱咤激励を飛ばせるようになるでしょう。




最後に、「キャラと違うから」としらけたり、
はずかしいと思う必要はありません。

結果的に読まれる文章になるわけですから!

それでは、また!