本が売れなかった時の要因をつかもう

ちょっぴり悲しい話をします。

読者対象のことを考えながら、一所懸命に原稿を書いて、
編集者もそれに応えるよう、しっかりと尽くしてくれました。

しかし、初版止まりで売れたとは言い切れない……

かたや、ある著者さんは毎月のように本を出しているからか、
出す本の内容はほとんど同じなのに、
発売一週間で大増刷決定!




こんな事実を突きつけられて、
嫌になることもあるでしょう。

本業とは別に時間を取り、
寝る間を惜しんで書いたのに……と
虚無感を覚えることもあるでしょう。

本当にこの気持ち、わかるんですよね。

私も、とことん編集を頑張ったのに、
全く売れなかった経験、
たくさんあります。




ただ一方で、仕事量の関係で、
労力をかけられない時に出した本が、
ヒット本になったこともありました。

「効率よく回せたから、売れたのでは?」
と思うかもしれませんが、
そこに要因があったとは思えません。

「もっと根本的なところに着目すべきなのでは?」
と、ここでは伝えておきます。

この記事の冒頭のようなことが起きたら、
とるべき対策をこれから提案しますので、
楽しみにしてください。




まず、改めて思うと当たり前のことですが、
一度確認しておきたいことがあります。

かけた労力と、売れは比例しないということを。

読者さんはぱっと見で、
著者さんがどれくらい苦労して執筆されたか、
わかるわけがありません。




いや、そもそも、それをわからせる必要もないですよね。

読者さんが知りたいのは、
自分の課題を解決してくれる方法なのですから。

さらっと書きましたが、
これって、売れるかどうかの本質だと思うのです。




それを踏まえて、これについて考えてみてください。

「読者の期待に応えられる内容であったのか」
「読者が解決したいと思っているものにフォーカスしていたか」

そう、執筆に力を入れることも大事ですが、
執筆する前のテーマ設定や項目洗い出しに問題がなかったのかを見るのです。

すると、いろいろと気づきがあると思います。




もちろん、タイトルの付け方がいまいちだったとか、
レイアウトが読みづらかったとか、
著者であるあなた以外のところに売れなかった要因もあります。

ただ、大事なのは、改善できるところは改善して、
売れる本を作れるようにするということです。

「いやいや、テーマ設定や項目は完璧なんですけど?」

ならば発信力はどうですか?

自分がそこを強化することで解決できるのなら、
その強化に励むのみです。

それでは、また!