出版の打ち合わせをすることになったら
今日は著者候補さんと企画の打ち合わせをしてきました。
初回の打ち合わせですので、
どういう本にしていくのかという全体像を話し合いで決めていくことがメインとなりました。
おそらく、仕事をしていく上で打ち合わせをすることが多いと思いますが、
相手が初対面の方と勝手知っている方とでは、
やり方は変わってきますよね。
例えば、初対面の方の場合、第一印象の気配りをするのと、
「お前は誰だ」という無言の問いに答えて、
安心感を与えるような自己紹介を用意する必要が出てきます。
相手に心を開いてもらうことが、まず第一の関門になるわけです。
打ち合わせって、何気に仕事の質を高める上で、重要ですよね。
さて、今日は出版社から出版オファーが来た場合、
どんなふうに打ち合わせで決めていくのが望ましいのかを確認したいと思います。
あ、今日の話は、その編集者さんとははじめて会うという前提です。
まず、出版テーマの確認です。
- どのような狙いがあるのか
- どのような読者層
- その本を読むと読者はどうなるか
- どのような構成
- どのような書き口
- 図版等は必要なのか
などなど、疑問に思うことをしっかり聞いてみてください。
おそらく編集者が出版テーマを決めたときには、
「このテーマであなたに書いてもらえれば売れる」という算段があるかと思いますので、
相手が話しやすいように質問してみます。
次に、一通り、聞き出したら、「本当に売れるのか」と疑いにかかるくらいの気持ちで、
突っ込んで聞いてみてください。
「類書が結構、出てますよね? 売れますか?」
「なぜ、私にお願いしたのですか?」
そういう質問をして、相手の編集者がどう答えるのか、
編集者の力量を図ることもできるでしょう。
それから、相手の編集者の話を聞いて、
「私はこう思う」とか、「それでしたらこういう方向性はいかがでしょうか」とか、
自分の意見を伝えて、相手にどう思うかを確認することが大事です。
最後に、ここで大前提として、大事にしていただきたいことを伝えます。
著者さんと編集者は、あくまで対等の立場であるということを忘れないようにしましょう。
最初の段階で、出版時期やお金などの条件面をどんどん聞いても、問題ありません。
あくまでも立場は対等ですから。
企画の内容がぼんやりしているのなら、
もう少し詰めませんかと、提案してもいいでしょう。
対等ですから、あなたが打ち合わせの主導権を取りに行ってもいいのです。
それでは、また!