箕輪厚介さんについて思うこと

あえて書きます。
誰も知り合いの編集者が書かなかった、ある編集者のことを。
それは編集者・箕輪厚介さんのことを。

なぜ、今日書くのかというと、
こんなツイートがあったからです。

今回はきっかけになった、事件のことは語りません。
お会いしたことはありませんし、事実がどうなのか、
わからないからです。

あくまで彼のことだけを書きます。


周りの編集者がどう思っているかわかりかねますが、
おそらく、彼については評価は極端に分かれるでしょう。

黒子のイメージが強い編集者という職業の中で、
自分を最大限に押し出して本を売るわけですから、
かなり異端な存在です。

私は、彼より8歳年上でそれだけキャリアを積んできたというのもあり、
初めて彼がテレビ出演して話をしているのを見て、
「面白いことを言う編集者がいるなぁ」と思いました。

まぁ、この辺りはおそらく一般の方と一緒ですよね。
一介のサラリーマンにすぎないのに、
ズバズバ言いたいことを言っていて、
そこだけは羨ましいと思ったぐらいです。


また、他の業界の人からしたら、
「編集者は皆、彼のことを尊敬していたり、妬んでいるんだろう」と思うかもしれませんが、
尊敬もしなければ妬みもしていません。

私以外の編集者もそんな感じなのではないでしょうか?

理由はいくつかあるのですが、
まず本自体の作り方に触れます。

特定のコミュニティの中で支持されているものを基準に考えて、
著者選定と読者ニーズを決め打ちしているといったように見受け、
私が思っているビジネス書ではないようにも感じました。

ビジネスの現場感があるようで、あまり感じないんですよね。

言い方は少しトゲがありますが、
ビジネス書ではなくタレント本と言っても、そんなに相違ないようにも感じます。
(逆に、そういう方と対等に接し、力を引き出しているのですごいのですが)


それに、いくつか本を買って、編集の仕方を参考にしようと思いましたが、
これと言って光るものがなく、正直、参考になりませんでした。
(率直に言いました。申し訳ないです)

彼は、編集者自身がインフルエンサーになり、
「俺が作った本」だとブランドを打ち出すことに成功していますし、
本の作り方から、マスメディアで見せる彼の姿から、
私とは違う職業の方だろうというふうに思っていたぐらいです。


本を作る力を重視するか、宣伝力を重視するかという秤があるとしたら、
彼は、確実に後者に針が触れていますよね。

私もまだまだなので恐縮ですが、
本を作る力、構成力は平均的ではないかと感じています。

もちろん、後者に力があるのなら、それでいいと思います。

箕輪さんがきっかけで、
ビジネス書コーナーに行くようになったという人も、
読書が習慣化した人も増えたでしょう。

その功績については、称えておきたいです。


しかし、私は彼のスタイルは馴染まないし、
自分のスタイルを確立していくべきだと、
改めて思いました。

さて、箕輪厚介さんについて語ってみました。
他の編集者について、書いてみるのはいいですね。

自分のブランディングに役立ちます。


それでは、また!