なぜ、紙の書籍にこだわるの?

この前、自分の仕事の説明をした際、
こんなことをおっしゃる方がいました。

電子書籍が増えているなか、紙の書籍にこだわるのはなぜ?」

私自身、17年ほど書籍編集に携わっていて、
あまりこの手の質問をされなかったので、
少し面をくらいましたが、
これも時代なのかなと感じます。

その質問に対し、私は、
電子書籍の編集をしようとする優先順位は低い」と伝えておきました。




くれぐれも勘違いしていただきたいのは、
電子書籍自体を認めていないわけではありません。

ただ、電子書籍と紙の書籍では、
自分のブランディングをつくるうえで、
歴然たる差があるため、
私は紙の書籍にこだわっているのです。




近年、「個の時代」と言われて久しいですが、
「個」として働くのは、
なかなか大変なところがあります。

戦後、日本は会社員として活躍するよう、
義務教育を受けてきましたし、
私の親世代(団塊世代)が遮二無二に働いたおかげで、
高度経済成長を築くことができました。

その後、バブルがはじけて30年ほど経ちますが、
開業率を欧米と比較してもわかるように、
まだ国として本当に「個」の働き方を推奨しているようには、
感じないんですよね。




・・・後半はあくまで私の解釈ですが、
伝えたいことはあくまでシンプルです。

世間的には無名ではありますが、
個人事業主や小さな会社の社長さん、会社員などのなかに、
本当にすばらしい能力や人格を持った方が、
確実にいらっしゃいます。

そういう人たちを見つけて、
本の編集を通じて、ブランディングをしていき、
一段上の活躍する場所まで導いていきたいというのが、
私が考えていることです。




私は今まで、編集の仕事に携わってきて、
2、3万部のヒットでも、その著者さんの仕事の幅を広げ、
ブランド力アップに大きく貢献すると、
実感しています。

セミナー・研修の問い合わせが3~5倍になったとか、
・雑誌やWEB記事の取材が数倍になったとか、
・TVのコメンテーターとして呼ばれるようになったとか、
・他の出版社数社から出版オファーが来るようになったとか・・・

多くの著者さんは、紙での書籍を出した効果をうれしそうに報告してくださります。




私は、私を成長してくれた出版業界の力になりたいですし、
多くの方の成長や成功の支援できるような力を身につけたいと思っています。

まだまだ道は果たしなく広がる旅の途中ですが、
何があっても頑張っていきます!

それでは、また!