企画書の仮タイトルについて その①
おそらく、本を出したいという方は、
「出版企画書を書いた方がいいのかな?」
と思うはずです。
これにつきましては、
100%YESと答えます。
なぜなら、自分が温めている企画を深く考えるようになるからです。
頭の中にある構想は、
いざ、紙に落とし、具現化してみると、
もっと詰めないといけないところが出てくるものです。
その一つひとつを深掘りしていくことで、
企画はより具体性を持つようになり、
企画が通過しやすくなります。
ただ、企画書を作成する際、
意外と見落としがちになるものがあります。
それは、出版企画書の「仮タイトル」です。
まず、各出版社には毎日、数多くの出版企画書が届けられているという事実を認識しておきましょう。
私が在籍している会社でももちろんそうでしたし、
他の出版社の編集者に聞いてもそのようでした。
編集者だって、常に暇なわけではないので、
数多くの持ち込み原稿を一つひとつ、じっくり確認できるわけではありません。
ぱっと企画書を見て、ゴミ箱行きというのもあるでしょう。
そう考えると、「仮タイトル」というのがポイントになるのです。
では、「仮タイトル」をどのように考えるといいのでしょうか?
基本パターンを紹介しましょう。
- 端的に何の本かわかる
+
- 自分の売りをキャッチコピー化して散りばめる
- 共感してくれそうなワードを入れる
- 読者の未来像を見せる
これを見て、
最初に注目して欲しいことがあります。
それは、一番上と二番目以降のものは、
要素として明確に分けられるということです。
一番上のものは、前提の話と考えてください。
もしこの前提がないと、
パッと見、何の本なのかわからないと、
審査する方としては、ストレスを抱えます。
あまり名が通っていない人の企画の場合、編集者は、
「どこのコーナーに置いて、そこにはどんな本が今売れていて・・・」
ということもイメージして、
テーマ的に出せば売れるのかを審査したいのです。
もちろん、コーナーが思い浮かばないようなビジネス書もありますが、
多くの場合、著者が有名人だったりします。
そのため、初めて本を書く方は、
そういうマイナスポイントをむやみに作らない方がいいですよね。
最後に、先ほどあげた基本パターンについて、
全てを盛り込む必要はありません。
ちょい足ししていく感じでOKです。
また続きを書きますね。
それでは、また!