再現性を考えるうえで考えておきたいこと

読者はやはり「再現性」を気にします。

つまり、著者が実践したとおりに自分もやってみて、
同じようにうまくいくのか、
こんなことを気にしているんですね。




たとえば、口下手を解消すべく話し方の本を探している方がいるとします。

いくらノウハウがよくても、もともと著者自身が口下手でなかったりなど、
著者のバックグランドに共感を覚えなかったら、
買おうというところまで気持ちが進まなかったりするものです。

「自分でもできるんだろうか」

これを読者さんが立ち読みしている段階で、
解決すれば、大型増刷も見込めるようになります。




そのことも考えると、
読者さんに「あなたも私と同じでできますよ」と、
文中で示す必要が出てきます。

キーとなるのは、「共感」です。

先ほどの口下手解消の本ならば、
会話で失敗したことなどのエピソードは、
読者に共感を覚えてもらいやすいでしょう。

「そんなこと、あるある!」と思ってもらうような、
自分のエピソードを箇条書きでもいいので、
用意しておくことをお勧めします。




また、こういった自分のエピソードは、
他の類書との差別化ポイントになることも見落とせないポイントです。

おそらくですが、おおよそ同テーマなら、
どの本も大きく内容が変わることはありません。

何で差別をするのかといえば、
「本人の経験」や「たとえ話」だったりします。

逆に言えば、それくらいしか変える余地がないと言っても、いいかもしれません。




そこで、どんどん自分の経験を掘ってみましょう。

・幼少時代
・小学生から高校生、大学生までの失敗経験
・社会に出て悔しかった経験

などなど、当時を思い出しながら、
日記をつけてみる感じで書いてみるのです。

ストーリーで書いてみると、
共感を覚えってもらいやすいので、
おすすめします。




過去の恥ずかしい経験は忘却してしまいたいものでしょう。

しかし、ビジネス書を書く上では、本当に財産になるのです。

今一度呼び起こしてみましょう。

それでは、また!