「はじめに」の書き方~初級編

歌手はイントロ部分でいかに人を惹きつけるられるか、
そこに神経を集中させているという話を聞いたことがあります。

まだファンではないけど気になる歌手が新曲CDを出していて、
そのCDの試聴ができるとき、ひとまず聞いてみますよね?

思い返してみれば、
このCDが自分に合いそうなのかどうかの判断って、
ほんの数秒で決まりませんか?

一曲分、すべて聞いてから、よかったかどうか、判断するわけではありません。

そのため、歌手はイントロ部分に力を注ぐことを考えるのですね。




これは、本の世界でも同じです。

あなたが書店さんに行き、気になる本を手に取ったとき、
どのページに目を通して、
これは自分のための本なのか、決めていますか?

おそらく、もくじや気になる項目と同じくらい、
「はじめに」もチェックしているのではないでしょうか?




さて、「はじめに」の重要性は、冒頭で歌手の例を出して書いたとおりです。
この書き方がうまければ確実に読者を増やせると思って、
間違いはありません。

はじめにについては、
いかに、立ち読みしている人を惹きつけるか、
ここを考えてみましょう。

ポイントは、共感」と「明るい未来予想図」です。




まず、「共感」で大事なのは、
「それって著者だからできることだよね」という言い訳をなくす努力をすることです。

これについては、「※ただしイケメンに限る」というネット用語のことを考えると、
わかりやすいかもしれません。

イケメンって、ある種、努力をしても得難い天賦の才能でもあるんですよね。
それと同じような天賦の才能を出されたら、そっと読者はその本を棚に戻すだけでしょう。
自分にとって再現性ゼロなのですから。

逆に言えば、「※ただしイケメンに限る」と注釈のつかない人間であったことを、
過去の事例を出して紹介していけばいいでしょう。

・失敗をした話
・コンプレックスに思っていたこと
・情けなく思ったこと

うまくいっている人でもこんなつらい過去があったんだと、
あまり自分と変わらなかったんだと思わせるようにします。

共感については、またのちほど紹介します。



次に、「明るい未来予想図」です。
これは今のあなたがいかに輝かしい人生を歩んでいるのか、
「読者さんのあこがれ」を喚起させるように、
書くのがポイントです。

ただ、鼻もちならない自慢野郎に思われないよう、
謙虚な人柄が伝わるように書くなど、
そこは細心の注意を払いましょう。



それでは、また!