ノウハウを教えるのに抵抗があるのならば・・・
圧倒的な実績を積み上げている方のなかには、
ビジネス書のノウハウを公開することに、
抵抗を示す方もいらっしゃいます。
もちろん、ノウハウがないわけではありません。
ある考えがあって、ノウハウを詳しく教えないのです。
その考えとは、何なのか?
「知って安心」する方が多く、
「できる」まで鍛錬しようという方が少ないから、
教えを実践する態勢が整うまで教えたくないようです。
実は、こういうふうに考える方、かなりいらっしゃいます。
コンサルタントをされている方なら、
クライアントが教えたことを実行されないことに、
ヤキモキしているという話もよく聞きます。
「まず教えたことを実践してみて、試行錯誤して自分仕様に変えていけよ」
そんな声も聞こえてきそうです。
ただ一方で、ある程度、道を示さないと、
教えをいただく身として、わからないようにも感じます。
私も実は勉強のためにコンサルを受けたことがあるのですが、
その方、私に合うようなカスタマイズの提案を全くしなかったんですよね。
考えさせる意味であえてそうしたのかもしれませんが、
教えをいただく身としては、
「古川さんなら、こうしてみるのもいいのでは?」というヒントくらい、
もらえないものだろうかと思いました。
こんなふうに「教える立場」と「教わる立場」、
それぞれのことを考えると、
なかなか考え方が一致しないものです。
しかし、出版して売れることを考えると、
ある程度、読者さん(教わる立場)の意向に沿う必要があります。
信念のある著者さんには、これがわりと苦行に思えるかもしれません。
たとえば、こんな感じの本がやはり売れています。
「この3つだけをやれば9割うまくいく」
読者さんはこれくらいの手軽さを求めているものです。
それに対し、真剣に自分の事業に向かい合い、研究された方なら、
「そんな単純な話じゃねえ!」
っていう感じで不快に思うことでしょう。
かといって、信念を曲げるわけにもいかず、
難しいところですよね。
そこで、こういうふうに考えてみてはいかがでしょうか?
・読者対象を身近な人に特定する
・お伝えするノウハウを限定する
・忘れてはならないマインドをうまくまぶしていく
前にお伝えしたペルソナをはっきりと知っている人に特定して、
その方に合うようにカスタマイズしてみて、
その方に手紙を書くように書いてみようと決めるのです。
そんなふうに考えれば、
楽になりませんか?
それでは、また!