出版企画は3つ用意しておこう

出版不況が叫ばれて久しい今の状況、
大ベストセラーを生み出すのはおろか、
出版企画を通すのも、簡単ではありません。

「自分の仕事をテーマに書いても売れないのではないか」

このように思われている方も多いのではないでしょうか。




なぜ、なかなか企画が通しにくくなっているのか、
あなたなら、わかりますよね。

本が売れておらず、短期間で勢いよく売れる企画をより一層、
多くの出版社が求めるようになったからです。
長期でコツコツ売れるタイプの本を二の次に考えるようになったのです。



以前ならば、勢いよくは売れないけど、
確実にニーズがあり、一年で売り切るための本も、
出版社にとって、必要のように思われていました。

当然、長期で息長く売っていく本のため、
本制作コストを回収し、その本の損益分岐点を突破し、
黒字化していくには時間がかかります。

そのため、出版社の経営を考えると、
どうしても長期で息長くコツコツ売れる本よりも、
短期間で大きく売れる本を求めたくなるのも、理解できます。




このような話をすると、
「だから自分の仕事をテーマにではなく、流行を追えばいいんでしょう?」
と思われるでしょう。

その通りです。

もちろん、その流行系の企画を仕込んでおくのも一つの手ですが、
言うまでもなく激戦区で、企画を採用してもらうのも容易ではありません。




そこで、次の3つの観点で企画を用意しておくことをお勧めします。

①話題のテーマや、売れている本に関連するテーマ
②ニーズがあり、長期期間で売れるテーマ
③ビジネススキル

ポイントは3つのうち、どれかで攻めるのではなく、
3つを用意して、どれかが通ればいいという発想です。

それぞれ3つ、出版社が企画を通す判断軸が変わってきますので、
まず、そのあたりをチェックしておきましょう。

① 短期で勢いよく売れるか
② 普遍的なニーズで内容が充実しているか
③ 古臭さがなくしっかりと内容が網羅されているか




長期で売れる本やビジネススキル本に関しては、
本日のブログの前半の話を読むと、
なかなか通しにくそうだなと感じるかもしれません。

ただ、考えておきたいのは、
①の流行系の本も含めて、
そもそも企画自体が通しにくくなっているという状況です。

そういう意味もかねて、3つのテーマを用意しようと主張しております。

どのように企画をビルドアップしていくのかについては、
後日にまわします。




それでは、また!