出版テーマの戦略として その1
自己啓発の話が続きましたので、
今日は出版関係の話をします。
どんなにスキルが優れた方でも、
どんなに文章が上手な方でも、
どんなにセンスがある方でも、
戦略がなければ、売れる本を書くことはできないと言っていいでしょう。
もしかしたら、あなたはすでに数冊出版されていて、
どれもそれなりにしか売れていない状態かもしれません。
ここで「出版に向いていないのではないか」と思ってしまうのは、
あまりにも早計です。
そう思ってしまう前に、
「出版してきた本に戦略があったのか?」
と自問自答してみましょう。
もちろん、これから出版を目指そうという方も参考にしていただければと思います。
今日紹介したいのは、この2つ。
- 自分の一丁目一番地は何かを確認する
- 流行り廃りは振り子の理論だと知る
一番上は、何か政治家の発言にありそうですね。
でも大事なんですよね。
要は、「自分が最も得意とする企画」です。
以前も書いたと思いますので、サラッと紹介しますが、
あなたが今までの半生で何に力を入れてきたかとか、
ビジネスで頑張ったことなどですね。
あなたの肌身を通した体験から、
苦手な人に有益な情報を与えられるかがポイントになります。
例えば、チーム最下位からトップセールスになれたら、
最下位のときの気持ちもわかりますし、
トップになれた道筋も描けますよね。
そういう、自分の一丁目一番地は何かを自問自答して、
思いつくものをどんどん書いてみましょう。
売れるかどうかは、考えなくていいです。
次、「流行り廃りは振り子の理論ってなんなの?」と思ったかもしれません。
せっかちなあなたに、これを一言で言うと、
「過去に流行ったものが形を変えてまた流行る」という現象です。
例えば、2009年に勝間和代さんが立て続けにヒット書を出していました。
勝間さんの売りは、働くエリート女性という象徴を押し出せたことと、
具体的なビジネススキルを紹介したところだと思います。
ビジネススキル本は当時、売れました。
多くの方が「エリートってこんなことをしているんだ」と新鮮な目を向けていたかと思います。
しかし、それも供給過多になってしまうと、
ビジネス書のヘビー読者さんは飽きてしまいます。
今度は「働き方」などと言った仕事哲学や、
「歴史」などの大人の勉強本に目を向けはじめるのです。
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ビジネススキル、具体的な手法 ←→ 考え方、知識系
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「そんな短絡的ではないでしょう?」と思う方も少なくないでしょう。
だけど、かなり大雑把な分け方ですが、意外と馬鹿になりません。
というのも、優れたタイトルや煽るようなキャッチコピーのある書籍を見て、
読者さんが「手取り早く成功する方法を知りたい」と思う時もあれば、
「そんなうまくいくわけがない」と思って信頼できる実直な本を探す時もあるからです。
このどちらの感情が喚起されるかは、
その方が直近で同じような本を読んでどう感じたのかに影響されます。
「騙された」と思ったら、「そんなわけない」と本を置きますし、
「勇気をもらえた」「役立った」と思ったら、その本をレジに持っていきます。
つまり、何が言いたいかというと、
その時その時の感情が売れを左右するということです。
今、自分が想定している読者対象さんはどんな事に関心があるのか?
これに関心を持つようにしましょう。
読者対象さんに関心を持つと、
もし、自分のテーマが今、流行っていなくても、
「半年後にはこう思うので買いたくなるのでは」とか仮説を立てることができます。
半年後とか1年後なら売れるのなら、
今から仕込んでおくのもありですよね。
この発想が戦略を立てる際に重要になります。
それでは、また!