時にはテーマをぼやけさせてみる

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こうまるさんによる写真ACからの写真


いろいろと人と会って、お話をお伺いしていると、
こんな悩みをよく聞きます。

「出版してみたいけど、出版テーマが決まらない」

なかには、自分は何の専門家なのかも認識し、
自分の独自性もわかっているけど、
出版テーマがわからないという方も少なくありません。

なぜ、その独自性がいきるテーマで出版を考えないのかと聞くと、
「でも類書が売れていないんですよね」
「売れない本を作っても仕方ないですよね」
こう返ってくるときがあります。



この気持ち、わかります。

たしかに、自分の専門分野で出版企画を考えた時、
類書が売れていないと不安ですよね。



しかし、一方でこう思います。

「専門性にこだわりすぎるあまり、売れるテーマがあることを見逃していませんか?」

ポイントは、具体と抽象を行き来することです。



たとえば、あなたは「保険のセールスマン」で法人相手に契約をとるプロとしましょう。

「法人相手に保険のセールスを売る方法」というテーマがパッと浮かびますが、
少し限られてしまいますよね。



そこで、抽象度を上げてみます。

「保険のセールスで成功する方法」
→「営業で成功する方法」
→「営業の教科書」

もしくは、スキル面に注目すると、

「保険のセールスで成功する方法」
→「営業で成功する話し方」
→「現場で使える話し方の教科書」

こういった感じです。



いかがでしょうか?

もちろん、抽象度を上げれば上げるほど、
そのテーマについて書けるライバルは増えますし、
「あなたならでは」の独自性もうすくなります。

ここでもし、「あなたならでは」の切り口や工夫があれば、
抽象度が上がったとしても、
独自性を補うこともできます。

要は、抽象から具体にあがる階段があると仮定して、
どの段数で勝負すると、独自性が出て、面白い本ができるのか、
これを考えることがポイントです。



そのために、やってみることは、
あなたの仕事を抽象的に表現したらどうなるか、
大きく分類したらどうなるかを棚卸してみることをおすすめします。

きっと、書くテーマが見つかるでしょう。

それでは、また!