失敗談を書くべき本当の理由

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acworksさんによる写真ACからの写真


いやあ、昨日の『半沢直樹』もよかったです。

堺雅人さんのあの迫力はなんなんでしょう。
刑事ものさながらに問い詰めていくシーンは、
なかなか見どころがありました。

カタルシスを覚えた方も少なくなかったのではないでしょうか。



さて、昨日はその話の延長で、
失敗談を書こうという話をしました。

しかし、セミナーなどに参加すると、
このあたりの話の重要性を説いている方もいますし、
わりと定番的な話のようにも思います。

「そんなの知ってる!」
「興味や関心を引くために失敗談を語るんでしょう?」

そう思っている方もいるでしょう。



気持ちはわかります。

ただ、正直な話、
自身の失敗談を語るというテクニックに走るあまり、
本当はコンサルタントとして重視すべきなところを、
見逃してしまっている方も少なからずいるように思います。

たとえば、こんな方です。

しゃべりすぎて失注し続けた自分を、
お客様の話を傾聴するスタイルに変えて成功した経験をもとに、
営業手法を教えている営業コンサルタントがいるとしましょう。

そのコンサルタントのもとに、
人と会って話すことに恐怖心を持っている方が来た際、
ついついこんなアドバイスをしてしまうような方です。

「お客様と会ってとにかくお客様の話を聞きまくれ。場数を踏め」

人と話すことに恐怖心を抱いているのなら、
とにかく人と会うことはその恐怖心を一層にかき立てる恐れがあります。

コンサルタントに頼んでもうまくいかないと、
自己嫌悪に陥る人もいるようです。
私も含めて注意喚起です。

その方がいま、抱えている問題に気づかずに、
自分のやり方を押しつけていないか、
常に意識しておこうと思っています。



「お前なんかに何がわかる!」

そうお叱りを受けるかもしれませんが、
これだけは言わせて下さい。



コンサルタントとして求められるのは、
再現性の高いノウハウをいかに提供できるかですし、
出版を考えるのなら「再現性」にこだわってほしいのです。

「自分でも再現できそう」と思うから、
その本を買いたくなるという心理を忘れてはなりません。



そのため、失敗談は興味関心を引くためだけではなく、
自身の体験や強みを洗い出し、
再現性の高いノウハウに変えるために、
書くものでもあるのです。

失敗談を書く上で、
・自分のそもそもの長所は何?
・その長所がない人はどうすればいい?
このあたりも意識してみてください。

それでは、また!