お客様がほしい本を掘り起こす
誰かの問題解決をするから対価をもらえますし、仕事として成立しています。
おそらく、あなたも仕事をしている時は、お客様のことを考えて、
どのような仕上がりになれば喜んでくれるかをつかんでいるはずです。
これが出来ているなら、ビジネス書の企画を考える下地が出来ていると言えるでしょう。
今までも再三お話しした通り、ビジネス書を考えるうえで、読者対象のどんな悩みや問題を解決するのかをつかんでおく必要があります。
あなたが本を書くのなら当然、読者対象を自分のビジネスのお客様に当てはめやすいですし、
具体的なゴールはどれで、どのような論理展開で書いていけばいいのかも、
イメージができているはずです。
自分のビジネスをそのまま本にすることを想定して、
これからのお話を聞くことをお勧めします。
今日は、どんな話をするかというと、
「お客様は自分のためになる本が何かわからない」ということです。
まず、こんなことがないか、考えてみてください。
例えば、あなたは個人の営業コンサルタントだとしましょう。
お客様の個性や特徴、積んできたキャリアから考えると、
お客様が望む営業スキルアップ法ではなく、
絶対に違うアプローチのほうがいいと思ったこと、あるはずです。
当然、お客様と営業エキスパートなあなたでは、
踏んできた場数も違いますから、当然な話です。
今回は、営業コンサルタントの例を挙げましたが、
あなたの現場でも、お客様が考えるゴールよりも、
違うゴールに向かったほうがいいと思うこと、あるかと思います。
つまり、何が言いたいかと言いますと、
お客様が本を読むことで問題解決を図ろうとする時、
お客様の理想をもとに本を買おうとするという事実を知ってもらいたいのです。
プロのあなたであれば、ほぼほぼ不可能だと思われる内容のものであっても、
魅力的なキャッチコピーに煽られて、
お客様はその本を買ってしまうことも考えられます。
あなたのお客様が達成の難しい険しい道を行こうとしているとしたら、
どうでしょうか?
なんだかもったいないとか、なんとかして思いとどめて欲しいと、思いませんか?
そこで、あなたが考えている方向に魅力を感じてもらえないか、考えてみましょう。
やっていただきたいことは、読者対象に近いお客様に、
「実は、本を書こうと思うのですが、色々と質問してよろしいでしょうか?」と
インタビューすることです。
もちろん、「どんな本が欲しい」という質問はここでは避けましょう。
- あなたはどんな問題を解決したいのか
- どんな問題を抱えているのか
この二つを軸に質問してみるといいでしょう。
普段からこんな質問をしているよという声が聞こえてきそうですが、
それならばより深く聞いてみてください。
こういう質問をして深く深く聞いていくわけですが、
ポイントはどこにお客様が関心があるのか、
興味深く聞いているのかを掴むことです。
そして、あなたが考える解決方法を提示してみて、
その反応を聞いてみるのもいいでしょう。
こうして、聞き取りをしていくことで、
どのような論理展開していけば、お客様のためになる本になり、
読んでもらえるか、掴めるはずです。
それでは、また!