自分に本当に大事なことに気づく本の読み方
今まで多くの経営者や成功者にお会いしてきて、
「スキル」よりも「考え方」が大事だという話を聞いてきました。
「そうか、考え方ありきなのか」
それこそ、仕事関連で十数年間も聞いてきた話だったため、
私は「考え方」こそが全ての基になると、信じてきました。
ただ、最近懇意にしている方から、
「スキルが弱いと立派な考え方が活きない」
という話を聞いて、
ハッと我が身のことを考えるようになったのです。
- 唯一無二のスキルを持っているのか?
- それをお客様に喜んでもらえるよう、提供できているのか?
- その考え方を過不足なく的確に伝えられる能力を持っているのか?
・・・まだ成長段階だなと感じました。
稲盛和夫さんの有名な人生の方程式として、
「能力×熱意×考え方」というのがあります。
ご存知の方も多いでしょう。
能力と熱意の採点は、0〜100点なのに対し、
考え方に関しては、-100〜100点まであるというものです。
一見、考え方一つで一気に、
学年最下位の危機に陥る恐れがあるため、
考え方をまず正しい方に向けないと…と思うでしょう。
でも、これって、受け手がどう受け止めるかによって、
とらえ方が変わるように思いませんか?
考え方だけが高得点でも、他の二つが低かったら、
総得点は高くなりませんよね。
いずれにしろ、「能力UPも熱意も考え方、どれも欠かせないもの」に違いはありません。
自分は考え方がしっかりしているからいいという前提で話を聞いていると、
誤解しかねません。
こう考えると、ちょっと大袈裟ですが、一つの真実に気づいた気がします。
成功者の話を正しく解釈するために、
前提条件をつかむ必要があるということです。
どういうことか。
例えば、私にはこんな失敗談があります。
以前、人を動かす話し方を身につけようと思い、
本を読んでいたら、
「人は正論では動かない。情のアプローチが大事」
というようなことが書いてありました。
そこで、「論理より情を込めて伝える」ようにしました。
来る日も来る日も練習してみたのですが、
全然説得できないんですよね。
再度、その本を読んでみたら、
私は「理詰めで失敗したから情を使った」という著者さんの経緯を見逃していたことに、
気がついたのです。
こうして私にとって「論理的に伝える」ことが大事だと認識しました。
本を読む時、著者さんや自分の前提条件を知ること。
これをやるようにしましょう。
それでは、また!