『半沢直樹』に見る出版のアドバイス

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sumochannuさんによる写真ACからの写真


半沢直樹』のセカンドシーズンが好調のようですね。
主演の堺雅人さんはじめ、香川照之さんなど、
少々濃いめの演技が何か癖になりますよね。

今後、どんな展開を迎えるのか、
楽しみで仕方ありません。



さて、『半沢直樹』を令和の時代劇と評する記事もありました。
これはわかる気がします。

水戸黄門』のような勧善懲悪の世界観とは少し違うかもしれませんが、
理不尽な目に遭い、苦境からの逆転劇は、
観る者の心をスカッとさせるものがあります。

思い通りにいかないこの人生のなか、
ある種のカタルシスを求めているとも、
言えるのではないでしょうか。

水戸黄門』『半沢直樹』のような「逆転劇」が好きというのは、
人間の潜在意識に刷り込まれているようにも、思います。



今日、この話をしたのには、理由があります。

出版を考えている人は、
「自分の逆転劇を用意しておきませんか」
これを言いたいがためです。

先ほどお話ししたように、
人間の潜在意識に刷り込まれている面以外に、
ライバルとの差別化ポイントにもなる面があげられます。

逆転劇という名のあなたの経験は、
あなたオリジナルのものですからね。



ただ、ひとえに逆転劇といえど、
心の琴線に響くものかどうかに分かれます。

どうせなら、相手の心に響く逆転劇のほうがいいですよね。

ポイントとなるうちの一つは、
逆転する前の無様な自分を写実的に描き出して伝えているかです。



たとえば、営業成績は常に低空飛行で、うだつの上がらなかった自分が、
あるやり方を開発したら、
トップを独走するようになったと伝えたいとしましょう。

どうですか?
このような書き方は伝わるでしょうか?

なんか漠然としている感をうけるでしょう。

「営業成績~うだつの上がらなかった自分」を、
「出社するといつも、上司に最低限のノルマをクリアーしろとどやされ、
 お客様にいつも冷たく扱われて、人間不信になった自分」に変えたほうが、
まだ具体的で無様な様子が出てきますよね。

こういう具体的なエピソードを入れることを重視してください。



みじめで情けなくて、つらかった思い出があれば、
それはあなたの財産になります。

過去の日記を書きましょう。
その際、言葉による写実的描写を心がけて書いてみるのです。

・どんな天気でどんな日だったのか?
・あなたはその時どんな感情を持っていたのか?
・周りの風景はどんな感じだったのか?
・周りの人はどんなふうであったのか?



私はつくづく思います。
みじめな出来事があるから、
幸せがコントラストとして引き立つ、と。

それでは、また!