著者になるには必ずしも一番にならなくてもいい?

本を書く人は他を圧倒する実績を誇り、
業界で知らない人がいないほどの実力がなくてはならないと思いますか?

これについては、後ほどお話しします。

さて、最近、二十代の若手社員数人とお会いしてお話しする機会があり、
思いの外、本をいずれ書いてみたいという方が多かったことに驚きました。

出版業界は右肩下がりと言われて久しいですし、
動画コンテンツがこれから伸びてくるということもあり、
今の二十代はさほど出版に興味ないのかなと思っていたので、
非常に嬉しく感じました。

つい嬉しくて、出版を一つの目標にして、キャリアを積んでくださいねと、
やや熱苦しく話でまくし立ててしまったのは、内緒の話です。

ただ、帰途につく中、私が話したことで、
逆に大きなプレッシャーになってしまっていないか?
と不安に駆られました。



そんなこともあり、今日のテーマをタイトルの通りにしました。

では、冒頭のクエスチョンですが、この答えを言います。

そこまでの人材になる必要はありません。

まず、ここで質問です。
あなたは今、本を書く実力があると思いますか?

もちろん、実績も実力もパッとしないと自覚しているのでしたら、
著者を目指すのは時期尚早でしょう。

出版を今目指すべきかどうかは、
読者の悩みを本当に解決に導けるのかを一度、自問自答してみてください。

不安が残るようだったら、自分のキャリア構築に専念すればいいのです。
戦略的にキャリア構築していけば、
目標である著者デビューもかなり近づくことでしょう。


次に、戦略的にキャリア構築するために持っておきたい視点を紹介します。
この3つです。

  • 転職でキャリアメイクできないか?
  • 苦手だと思うものを掘り起こして、それを何かで強化できないか?
  • 好きなことでなおかつ、得意なものを仕事に生かせないか?


一番上に関しましては、私は専門外ですので、
転職関連の本を読んだり、ビジネス系YouTubeを見て、学んでください。

私自身の経験と友人の話を聞いてみて痛感するのは、
業界や会社によっては、成長のチャンスすら得られないこともあるということです。

今の業界や会社でチャンスを得られるかどうか考えて、
チャンスがないと考えたら、思い切って仕事をシフトチェンジするのが、
賢い働き方だと思われます。



二番目と三番目については、要は、得意・不得意を理解しておくということです。

例えば、営業本のコーナーに行くと、
もともと人見知りで話し下手だった経歴を持つ著者さんは少なくありません。

どのように克服していったかとか、
話し下手は変わらなかったから文章力を強化して伝達力をあげたとか、
そこに工夫があったりします。

苦手だった経験とそれを乗り越えた経験は、
ビジネス書を書くうえであなたの財産となります。



あと、三番目については、「仕事を楽しもう」というメッセージも入れています。

好きなことや趣味に没頭していたり、そのことを深く考えてみると、
「あっ、この考え方、仕事にも当てはまるな」と思うことって、結構あります。

例えば、私はブレイクスルーの話をする時、野球観戦と絡めてこんな話をします。

昨年までは一軍と二軍を行き来する選手にすぎなかったのに、
今年は一軍で好成績を残し続け、チームになくてはならない選手になっていたのをみたことがありませんか?

ブレイクスルーを迎えた選手は、一気に高みに上り詰めることだってあるのです、と。



おそらく、これ以外でもキャリア構築については様々な方法がありますし、
自分にあったやり方を考えておいた方がいいでしょう。

ただ、得手不得手を認識し、それを生かせないかと考えることって、
これからの生き方を考える上で欠かせないことだと思います。

あなたも、小さな一番をとるようなよくレア人材になりましょうという話を聞いたことがあるかもしれません。

その小さな一番をとるために、今日お話ししたことが大事になってくるのではないでしょうか。

それでは、また!