ビジネス書で10万部を超える本を作るには?

先日、名刺交換した方がビジネス書をよく読まれる方で、

いろいろと出版について、質問をしてくれました。

 

「ビジネス書って、何部くらい売れたら、ヒットになるんですか?」

 

その方、とても美しい方で、目を輝かせながら聞いてくるので、

ドキドキしながら、

 

「出版社によってまちまちですが、1万部と考えていいでしょう」

 

と答えました。

 

すると、あまり驚きもそのことに関して深掘りする質問もなかったので、

この回答が想定内だったのかもしれません。

 

あなたは1万部が少ないと思うでしょうか?

 

実は、この数字がどれくらいのものかを把握することが、

この表題を考えるうえで大切です。

 

 

 

もちろん、出版社の規模によりますが、

10万部の本を作るには、

次のことを考えておく必要があります。

 

読者対象を大きくとりにいくこと

ありそうでなかったテーマや切り口を探すこと

失敗のリスクがあること

 

このブログでも、読者対象を絞っていこうと伝えてきましたし、

よくペルソナを設定しようという話をこれまで聞いていたかと思います。

 

それを一旦全て忘れることが大事になります。

というのも、近年、数多くの10万部超の本を見てきましたが、 ビジネスマンだけが買うテーマでは到底10万部を望まないからです。

私も過去に10万部以上の本を作ったことがありますが、 下は小学生から上は80代まで読まれていた事実を知ることができました。

そのため、テーマ設定は大事です。 各年代それぞれが問題意識を持っていたり、悩んでいるものは何かを考える必要があります。

たとえば、お金や健康、話し方、自己啓発などは、 10万部を狙いやすいテーマだと思われます。

しかし、当然、そういうテーマの本がすでに多く出版されています。 いわゆるレッドオーシャンであるため、 「どこかで見たことがある」と思われてしまったら、 売上を伸ばすことは難しくなるでしょう。

そこで、この本は特別な本だと思わせる必要があります。



では、特別な本だと思わせるにはどうしたらいいでしょうか。
類書としてどんな本があるのか、どういう打ち出しだったら、新鮮に見えるのかを考えていきます。

こちらに関しては、企画をさまざまな観点から見る方法があります。 また別の機会に紹介しましょう。

さて、こういう10万部を狙うアプローチは経験上、 初版分を突破することはおろか、全く売れないといった、大きく失敗するリスクが伴います。

また、出版社に持ち寄っても、売れないと烙印を押され、 出版化することすら、かなわないことも多々あります。
何回も何回も出版社に持ち寄ってダメになったら、 そのうち、出版社もしっかり企画を見ずに判断するようになるかもしれません。

それでも、狙ってみたいというのなら、とことんチャレンジしていただきたいです。
やはり、言うまでもありませんが、著者さんには思いを持ってもらいたいところです。
お互い、頑張っていきましょう。

それではまた!