アラサー時代の辛かった時の話 その2

この話は続きです。まだ読まれていない人はこちらを読んでくださいね。

このように入社3年を迎えるまで結果が出ておらず、
社内の視線に冷たいものを感じ、
3年目(2005年)で逆境に追い込まれてしまいました。

この時点で、私は辞める方向で考えてはいたのです。




なぜ、辞めなかったのか?

とある方に「会社、辞めた方が良さそうなんです」と相談したところ、
「絶対に辞めるな。クビになっても会社に行け」という返答があったからです。

本当、この後押しがなければ辞めていました。
この助言をきっかけに、

「ここで辞めてしまうと、負け犬のまま会社を去ることになるし、
それもシャクだな・・・」

そんな考え方にシフトしたんですよね。




こうして、決意したあと、
「このまま上司から企画が降りてくるのを待っているだけではダメだ」
「どんなに怒られても、自分の企画を出し続けよう」
と自然に思うようになりました。

この決意の時には、今までアドバイスをしてくださった先輩は、
すでに会社を去ってしまいましたが、
改めて先輩の助言に感謝をしていました。




しかし、そんなことで状況が変わるほど、甘い話はありません。

企画を何度プレゼンの場で提案しても、通過することすらできず、
「企画のセンスがない」なんていう言葉が、
その都度頭をよぎってくるのです。




それでも、邪念を跳ね返すように提案していくうちに、
「会社が求めるものをまず出してみよう」というように考えるようになり、
当時、前職で物凄い勢いで売れていた本のシリーズ企画を出そうと考えたのです。




その物凄い勢いで売れていた本とは、
『あたりまえだけどなかなかできない 仕事のルール』というもので、
表題通り、基本中の基本を101項目で教えるといったものです。

この本自体が、社会人としての基本がなっていない私に向けられた本のように思いますし、
勝手にこの本のシリーズ化の一翼を担っていきたいと、
心に秘めるようになりました。




では、『仕事のルール』ではなく、何のルールならいいのだろうか?

そんなことを考えて、自分なら何を読みたいと思うのかを考えてみたところ、
ものを説明する能力が欠けているし、
説明のテーマでいこうと決めました。

先輩の教えで「自分が読みたい本を考えろ」というのがありましたし、
「ああ、なんか売れそうだ」と感じたんですよね。

著者候補は目星がついています。




早速、打ち合わせを設定し、企画を作り上げ、
プレゼンをなんとか通過させることができました。

それどころか、2006年1年で80点ほど出してきた中で、
TOP5に入るほど売れるものになったのです。

いやあ、本当に嬉しかったですね!
この企画によってちょっとした成功体験を掴むことができ、
小さな小さな自信を得ることができました。

この一つのきっかけで、
売れる本を作るにはどうしたらいいかを考えるようになりました。

みる世界が一瞬で変わった瞬間です。




最後、少し巻き気味になりましたが、
この時の打ち合わせの話もしていきたいと思います。

それでは、また!