「すぐやる」の後に来るテーマとは?

3年前に編集担当した『「すぐやる人」と「やれない人」の習慣』が、
おかげさまで今も売れているようです。

先月上旬から緊急事態宣言で自粛ムードの中、
あわせて1万部の増刷が決まったという話を、
塚本先生からお聞きしました。

長く愛される本を作りたいと、
常々思っていましたので、
非常に嬉しいですね。

おそらくまだまだ部数は上がっていくでしょうし、
何かしら私も販促に貢献できればと思います。

今日は、この本に付随する話をしていきますね。


さて、2017年にこの本を出して、
やはり第二弾なるものを何しようかと、考えました。

まず真っ先に考えたのは、
塚本先生を「すぐやる界のプロ」として、
多くの人に認知してもらおうというものです。

この目論見に関しては、
今でもうまくいったと認識しています。

『「すぐやる人」のノート術』『「すぐやる人」の読書術』など、
後続の「すぐやる本」もヒット書として売れを出すことができました。


ただ一方で、他社からも「すぐやる系」の新刊が多く世に出てきましたし、
読者さんがこのテーマに飽きがくることも考慮すると、
次なるテーマも考えなければなりません。

最近自分が書いたものがヒットした場合、
そこに関連して次の企画テーマをどう考えればいいのか、
悩まれる方もいるのではないでしょうか。

その解決策として、私は個人的に、
「そもそもなぜ、この本が売れたのか」という原点をみることが大事かなと、
思っています。

それも、このテーマが売れているからという答えではなく、
読者が読みたいと思った動機は何かを深く掘り進めていくのです。

おそらく確かな答えは出せないと思われますので、
その場合は仮説を立てていくのがいいでしょう。


では、「すぐやる」の例で考えてみますね。
今、私はここが課題ですし。

その動機は何でしょうか?

私は一つ仮説として、こう考えました。

「日々、緊急の仕事に追われるあまり、
 本当にやりたいことが後回しになっている現状があるのではないか」

おそらく人それぞれ動機は違うでしょうし、
これが間違いなく正解だろうというところまで確信めいていません。


こうして、自分の仮説を出してみたら、次は検証していきます。

数人に「なぜ、すぐやる系の本が売れたのか、自分はこう考えているんだけど」と聞いてみたり、
アマゾンのページを開き、関連本のレビューを見てみたりしています。

とにかくこの検証で、読者対象がどんなことを考え、
悩んでいるのかをつかみとっていくのです。

その悩みがどんなものかわかれば、
次に何を出すべきなのか、自分なりの答えが出てくるでしょう。

実は、私もなんとなく、答えが見えてきました。
それをどんどん深めていき、企画にしていきたいと思っています。

それでは、また!