マーケティングは他社の強みを捨てることから始まる
表題は、十数年前に編集した本のタイトルです。
今日、なぜ紹介するかというと、
サクサク読める面白さと実用性があるからです。
ペーパーバックで今も販売していますので、
試しにちょっと読んでみてください。
手前味噌ですが、いい本ですよ!
さて、一見するとわかりにくいタイトルですが、
読んでみると、その意味がわかります。
「柳の下にいつもどじょうはいない」という格言がありますが、
これについては、商品開発者によって、見解が変わってきます。
商品開発に携わる多くの人は、他社でヒット商品が生まれたら、
類似商品を作れないか、一度はその可能性を思案するものです。
その過程を経て、
「どじょうはあと一匹、二匹はいる」と考える人もいれば、
「いや、ここにはもう一匹もいない」と見切る人もいます。
前者スタイルの方は、ヒットの要素分析をし、
その商品の「強み」となるところを補強し、
逆に「弱み」を改善した商品を作れば、
ヒット商品が生まれるのではないかと思いがちです。
しかし、本書の著者の森本さんが明確にNOと言ってくださいます。
これについては、
この本が生まれた当時の私はそこまで実感していなかったのですが、
今ならこの森本さんの考え方に首が勝手にもげるくらい、首肯するでしょうね。
実際に、数多くのヒット商品群を創出してきた実践者だからこそ、
説得力があります。
また、タイトル以外にも、いろいろと「逆説的な引き」もあり、
非常に魅力的に映ります。
- 「顧客ニーズ」を疑え!
- 「SWOT分析」を疑え!
- 「高付加価値戦略」を疑え!
いかがでしょう?
今まで当たり前のように、大事だと思っていたものの逆を言っていませんか?
だけど、読んでみると納得すること、間違いありません。
商品開発する際に大事な考え方があるんだなと気づかされます。
改めて、今回読み直してみて、色々と勉強になりました。
「今までないけど、多くの人が欲している本」や、
「オリジナル要素のある本」を作りたいという気持ちはあり、
何かヒントを、と思い、再読してみて、よかったと思います。
これから独立して商品開発をしていきたい、私のような方にお勧めします。
それでは、また!