相談は仕事のようなもの

あなたも、友人からの悩み相談にのる機会があるかと思います。

ただ、相談にのって、自分の考えを伝えることって、
結構難しくないですか?

というのも、その友人は「悩みに関する考え」を期待しているのか、
「自身の答えの後押し」を期待しているのかで、
話が変わってくるからです。

前者を求めているのか、後者を求めているのか?

そこを見極めて、相談にのることが大事なのではないでしょうか。




なぜ、こんな話をしたのか。
それには理由があります。

そもそも仕事とは、誰かの問題を商品やサービスで解決することです。

どのような問題を抱えているのかをつかみ、
解決への道をどう提示していくのか。

アプローチそのものが最初にあげた相談ごとと、
似ているように思えてならないからです。




この相談ごとと仕事の関係を深く考えるとき、
編集者の仕事を思い浮かべると、
わかりやすいかもしれません。

ビジネス書の編集者の仕事は、
読者の悩み・問題を解決する本はどんな本かを考え、
最適な先生に執筆依頼するところから始まります。

編集者は、読者がこの本を読むと到達するゴールを設定しますが、
具体的なアプローチについては、
先生に考えてもらうことがほとんどです。




このとき、考えておきたいのは、
そのアプローチが読者にとって、
魅力的に映るかどうかです。

編集者が読者の立場になって、
場合によっては、アプローチを変える提案もしていきます。




「本当に問題を解決したいのなら、真剣にとりかかるべきでは?」
「お手軽感を出した本が最近多いけど、うまくいくか懐疑的だ」

編集者の提案にそう感じる先生も、
今、本当に多いかと思われます。




編集者、「先生が提示したいもの」と「読者が求めているもの」の板挟みに悩まされ、
そのなかで解決策を考えないとなりません。

まずは、先生や読者のことを知っていくこと。
知っていって、どう両者の関心をつなげていくのか。

そう考えると、相談って、やっぱり仕事と関連しているなあと思います。




最後に、先生を目指す方なら「読者対象」をしっかり見てもらいたいです。

どうすれば読者対象の相談に上手にのれるのか。

このことを考えてみてください。




それでは、また!