売れる感度を上げるための国語のテスト【解答編】

今日は昨日の問題の解答編です。

昨日の投稿をご覧になっていない方は、
そちらを読んでみてください。



さて、解答編に移りますか。

一読してみて、著者さんと手に取ったお客様の性別が違うことが、
気になった方もいるはずです。

著者さんは自身がごぼう抜きで最年少役員になった男性リーダーですし、
どうしても男性視点でのリーダーシップの原理原則になりがちです。

手に取った女性のお客様が違和感を覚えたから、
その本を買わなかった、という推理もできるでしょう。

これも、一つの正解です。



ただ、ビジネス書のリーダーコーナーに足を運ぶ女性ですから、
ビジネスの上での男性的な視点に関して、
かなり理解があることも考えられます。

また、女性だからと言って、
必ずしも「女性向けのリーダーシップ本」を買うわけでもありません。

この著者さんのように、
出世レースをウサイン・ボルト級にぶっちぎった方の本を読みたいという女性もいらっしゃいます。

よく右脳左脳の話で、
男性の方が左脳的な考えをすると言いますが、
これはあくまで傾向の話ですからね。

左脳的な考え方をする女性も、結構います。

結局、性別というよりも、
個人差が出てくる領域なので、
もう少し広く考える必要があるかと思います。



そろそろ、解答をお伝えしないとなりませんね。

  • 「著者さんだからできるんでしょ」
  • 「解決するだろうけど、この方法を継続していけるのかな」
  • 「そもそも目指したいゴールが違うのではないか」
  • 「この本を読んでも気持ちが上がらなさそう」


いずれかの心の声が聞こえたから買わなかった。
こう言う心の声をなくす工夫をすべき。
これが私の解答です。

えっ、なんか拍子抜けしましたか?

f:id:soful610:20200805073644j:plain

写真ACに掲載された實悠希さんの写真


でも考えてみてください。
皆さんも、本を選んで買う時、何かしら心の声を発していませんか?

この心の声に耳をすますことが、
本を作る時や企画を考える時に役立ちます。

結局、こういう心の声が入ってきても、
「いや、そんなこと、なくね?」と跳ね返して買おうとする、
私のような人も割といるのではないでしょうか。



大事なのは、読者対象が持つかもしれない「違和感」とは何だろうかと考え、
できる限り「違和感」を取り除いておくことです。

それが「あなたの本を買わない理由」をなくすことにつながります。
自分はどんな心の声を発しているのか、耳をすましてみましょう。



明日、もう少し詳しくこのことを解説しますね。
それでは、また!