PDCAはPから始めない?
『これだけ!PDCA』(川原慎也:著 すばる舎)のヒットからも見るとおり、
より一層、近年、PDCAの重要性が再確認されましたね。
「すぐやる」本がブームになって数年経ちますが、
この「PDCA」本のヒットは同じストリームにあるのかもしれないと、
思うようになりました。
そのストリームとは、
「すぐやる」とチャレンジを思い立ち、行動し、
その行動の検証としてPDCAがあるということですね。
「えっ? 当たり前じゃん」と思うかもしれません。
PDCAは、今まではどちらかというと、
品質管理や品質改善の手法というイメージがあった言葉です。
最近は、PDCAを個々の成長や成功に応用しようと考える方が、
増えてきているように思います。
それはそれで、いい流れですね。
では、どのようにPDCAを回していけばいいのでしょうか?
私は、書店さんに行き、色々な本にあたってみることを推奨します。
近年、PDCA関連の本が出版されていますから、
時間のある時に一つ一つチェックしてみてください。
「そんな時間ないよー」という声も聞こえてきそうですので、
私が著者さんから教えてもらったやり方を一つ紹介します。
PDCAというと、最初のP(計画)から始めるというイメージがありますが、
D(実行)から始めるのです。
どうですか?
意外に思いますか?
興味があり、色々とこのPDCAをどうしているか聞くこともありますが、
面白いことに、「P」から始めるという方は、それほど多くないようです。
著者さんの中には、「D」ではなく、「C」から始める方もおりますが、
「P」から始めない理由が同一でしたので、
「D」からにしろ「C」からにしろ、根っこにある考えは同じように思いました。
なぜ、「P」から始めないかというと、
計画は怖いもので、作って一仕事したと満足してしまったり、
計画を詰めていけばいくほど、不安要素が気になってしまったりと、
行動を抑制しかねないと見ているからです。
行動したい時に余計なことを考えずに行動する!
この行動ファーストな考え方こそが、
行動力を上げる秘訣なのでしょう。
最後に、具体的なことを書きます。
PDCAは日記を書く延長で考えてみるといいようです。
- 「D」何を実行したか
- 「C」振り返ってみてその行動はどうだったか
- 「A」どうしたら改善できるか
- 「P」いつその改善案をやるのか
今日1日で行動したこと3つをピックアップし、
それぞれ検証と改善案を書いてみます。
これ、教えてもらったのですが、いいですよ。
詳しくは、『「すぐやる人」のノート術』(塚本亮:著 明日香出版社)の中のリフレクションノートの章をご覧ください。
ちょっと宣伝しました。
いずれにしろ、行動ファーストでどうPDCAを回していくか、考えてみてください。
それでは、また!