型を持とう〜キャッチコピー編〜
昨日は、型を持とうということで、カバーデザインの考え方のお話をしました。
「シンプルでわかりやすく」をもとに考えることが、
私の「型」であるとわかったと思います。
ビジネス書はファッション感覚で読む本ではありません。
読者対象の問題解決に応えるために読んでもらう本のため、
悩みに訴求して「あっ、これは俺のための本だ」と思わせることが、
ポイントとなるのです。
さて、今日はキャッチコピーの「型」ということで、
紹介しようと思います。
ポイントは、次の通り。
- 読者対象の代弁もしくは共感を引き出す
- ボディーコピーを際立たせる
- 端的で具体的
そう、それほど難しいことはしなくて構いません。
一つひとつ見ていきましょう。
まず、「読者対象の代弁もしくは共感を引き出す」ですね。
今まで、読者対象を固めることの大事さを説いてきましたので、
読者対象を定めた前提で話をします。
- その読者対象はどんなことを悩んでいるのか
- その読者対象が問題解決した時にどんなことを言いそうか
これらを言葉にしていきます。
わかりやすい例として、こちら。
【素質や経験、実績なんて関係なかった!】
というのが、後者の「その読者対象が問題解決した時にどんなことを言いそうか」に、
該当します。
少しだけ解説しますね。
「私はリーダーに向いていないんじゃないか」と感じていたこともあり、
私はながらく、リーダーシップは先天性が大きくものを言うと思っていました。
おそらく同じように感じている方も少なくないと思いましたので、
後者パターンをうまく利用して、キャッチコピーにしてみたのです。
後者パターンの時は、解決した時に言いそうな言葉を使います。
こんな風にストーリーを描くとわかりやすいでしょう。
〔悩んでいる自分〕
はぁ〜、リーダーにならないといけないのか。
学生時代に副部長やってたけど、性格的に向いていないんだよね・・・
↓
〔問題解決できた自分〕
あれっ、向いていないと思ったけど、思いの外、うまくいっているじゃん。
素質とか、経験とか、関係なかったんだ!
はい、何も難しくありませんね。
上のように、ビフォーアフターを考えて、ストーリー化すれば、
代弁や共感を引き出す言葉を見つけやすくなります。
次に、キャッチコピーの型の後半の二つを紹介します。
「ボディーコピーを際立たせる」
「端的で具体的」
これは、そのまんまです。
上の画像を見ていただければわかりますが、
タイトル以外で、どれがメインのコピーで、
どれがサブのコピーか、
私はわかりやすくしています。
近年は、色々なコピーをカバー一面に敷き詰めるのが一つのトレンドになっています。
タイトル以外は、どれがメインコピーなのかわからないものもあるぐらいです。
私は、このトレンドには基本的には乗りません。
読者対象への訴求力が弱くなるため、避けています。
私は、メインのボディコピーと、
サブコピーがそれぞれ一つずつ設定するというのが「型」です。
「端的で具体的」というのは、この本を読んだらどうなるのか、
具体的にイメージを描いてもらえるようにするということです。
・・・今日は、基本的な話となりましたが、
原点回帰として、忘れてはならないものだと思っています。
それでは、また!