型を持とう〜レイアウト編〜
昨日と一昨日の続きになります。
レイアウトについては、基本的には「シンプルでわかりやすく」で考えています。
基本的には、カバーデザインとキャッチコピーについては、
このコンセプト通りとなります。
また、企画の構成を考える上で、どう見せていくのか、
どのような方向性を持って作っていくのか、
非常に重要になりますので、参考になればと思います。
まず、企画のコンセプトから攻めていきますと、
- 文章のみで進める
- イラストや図を効果的に入れる
ざっと二つに分けられます。
「図やイラストは必ずあった方がわかりやすいのではないか?」
という見方をされる方もいらっしゃると思いますが、
そうとは限りません。
基本的に読めばすんなりわかるところに、
図やイラストを入れてしまうと、
「同じことを表しているし、ややクドく感じる」ものです。
それに、文章のテンポも損なわれてしまう恐れがあります。
「結構読み進めているのに、まだ基本的なことしか解説していないな」
このように思われかねません。
もちろん、「誰でもわかる○○の基本」というテーマでしたら、
もうしつこいくらいに図解して見せることも必要でしょう。
一方で、より深いところまで踏み込んだものなら、
図やイラストは最小限に留めることも、考えておきます。
読み手がストレスなく、理解して読み進められるようになればいいのです。
つまり、企画を考える上で、「読者対象のレベル感をつかむこと」が重要なのです。
そのため、企画の段階で、読者層がどのくらいのレベルなのかを考え、
そこに合わせていくよう、企画の構成として、図解はどう入れていくのかをまとめておきましょう。
なお、全体の項目数と、1項目の分量も当初に決めておいた方がいいでしょう。
大抵の方は、200ページほどの本を一気に初めから終わりまで、
ぶっ通しで読まないものです。
区切りのいいところまで読んで、「続きは明日にするか」と思い、
本をパタンと閉じるでしょう。
そのことを考えて、私は1項目あたり、4ページほどが作りやすいかなと思っています。
もちろん、項目によって、質も量も変わってきて当然なので、
厳密に4ページ展開にしなくてもいいかと思いますが、
「読み手が一息つけるタイミングでいかに項目を終わらせられないか」を考える必要はあります。
最後に、私の典型的な「レイアウトの型」を紹介します。
「図解・イラストは適宜」「1項目2もしくは4ページ展開」です。
1項目3ページにしないのは、項目のはじめがいつも右ページから始まることが美しいと思っているからです。
とにかく、読者対象のレベル感や、読者対象がどんな風に読み進めていくのかを考えながら、
全体の構成やレイアウトを考えてみたらいかがでしょうか。
それでは、また!