文章にリズムをつける工夫 基本その2

昨日、文章にリズムをつける工夫として、
文法や構文に気をつけましょう、という話をしました。

おそらく、小学生か中学生ぐらいの時に教わったことなので、
初歩的だなと感じた人もいるでしょう。

まれに文末表現が揃ってしまう人もいますので、
原点回帰ということで、書いてみました。

さて、今日は「文章にリズムをつける工夫 基本その2」ということで、
紹介していきます。

今日はこの3つです。

  • 接続詞をなるべく使わない
  • 長文になる悪い癖を直す
  • 単語の重複癖を直す

はい、じゃんじゃん行きましょう。

まず「接続詞をなるべく使わない」ことから紹介します。
厳密に一つの文章でいくつまで使うという話ではありません。
これは、意識の上で注意していこうという話です。

なぜ、これを最初に持って来たのかというと、
国語の試験で出題される評論文のような文章を書かなきゃと、
肩に力が入ってしまう人が少なくないからです。

確かに、ビジネス文書を書くときなど、正しさが優先されるため、
いかに論理的に書くかは大事になります。

しかし、しっかり書かなきゃと意識するあまり、読みにくくしてしまっては、
元も子もありません。

「ゆえに」や「よって」を使う数学の証明のような文章ではなく、
そういう論理の縛りを取っ払い、
フリースタイルで文章を書いてみるという心意気で、
臨んでみてはいかがでしょうか。


次、長文になる悪い癖を直す、です。
よくありがちな悪い癖とは何だと思いますか?

ズバリ、順列の「〜が」です。

これをなくすよう、意識している人は多いのではないでしょうか?

実は、この順列の「〜が」ですが、
私も意識しないと乱発しがちになります。

・・・ほら、書いちゃうんです。

文法に沿うとしたら、「〜が」は、普通は逆接ですよね。
それだけに、順接の『〜が」を使うと、読み手からしてみたら、
わかりにくくなってしまいます。

気をつければ、直せるところですので、
ついつい使ってしまったら、文章を直してくださいね。

直すポイントとしては、【順接の〜が】の前で文章を一旦切ってみたとき、
通じるかどうかです。

通じないときは、どう繋げればいいか、考えましょう。


最後、単語の重複癖を直すです。

気をつけるべき単語は、「こと」「しまう」です。

特に、「こと」は注意しなければなりません。

例えば、こんな文章があるとします。
「大事なことは、スープをことこと煮込むことです」

「あー、ことことうるせーな!」

はい、すみません。
少し誇張した例文になりましたね。

でも、こんなふうに直せば、すっきりするように思いませんか?

「大事なのは、スープをことこと煮込むことです」
「スープをことこと煮込むことが大事です」

特に、この二つのなかでは、上のものの方がうまく強調表現を使っているので、
ベターと言えます。

あと、「しまう」ですね。これもよく見ます。

例文を見てください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は前日にゲームに夢中になってしまったので、
今日の試験でほぼ白紙で解答用紙を出してしまった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「しまった」がちょい存在感がありますよね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
私は前日にゲームに夢中になってしまったので、
今日の試験でほぼ白紙で解答用紙を出す羽目になった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こちらの方がまだマシだと思いませんか?

そのほか、ついつい無意識のうちに、重複させてしまう癖って、
あるものです。

自分は何かしらの単語を重複させていないか、
そんな意識を持って、文章を磨いていくといいでしょう。


さてさて、人によっては、あまりにもやさしすぎたかもしれません。
でも、基本は大事です。
私も意識して文章を書いています。


最後に、文章の書き方のコツって、
実は、文法や構文の使い方によるところがかなりあるのです。

英語を習うとき、文法が合っているか気にしたと思います。
日本語の文法や構文を意識して書くことが、
上達の道といっても、過言はありません。
(個人的にこの表現好きなんです。強調しながら、文末表現重複の回避にもつながります)


ちょいと、文法や構文を意識して書いてみましょう!


それでは、また!