文章にリズムをつける工夫 基本その1

今日は、文章を読んでもらうための工夫を紹介します。

正直言って、我流です。
あまり参考にならないかもしれませんが、
少しでもやってみたいことがあったり、
楽しんでもらえたらと思います。

では、早速ここで質問です。

あなたは、どんな文章が読みやすいと思いますか?

このような話になると、
「文章のリズムが良い」ということをあげる方がおります。

もう少し突っ込んでみましょうか。

「リズムが良い」文章とはどんな文章なのでしょうか?

・・・ちょっと考えてみてくださいね。

なかなか定義しにくいところがあるかと思いますので、
まずこんなふうに考えてみましょう。

  • 一文が端的でわかりやすい
  • 文章全体の構成が一本のロープを張ったように整然としている
  • 日本語の文法や構文、表現をうまく使っている
    などなど

本当はもっともっと細かいところを見ていけば、
まだまだありますが、
できる限り簡易にしたいと思いましたので、
3つに絞りました。

いかがでしょう?
上の二つは、よく言われていることなので、
今更感はあるかもしれません。

そのため、今日は一番下の文法や構文、表現について、
見ていくことにしましょう。

さて、ここで、クエスチョンです。
そもそも、あなたは文法や構文、表現をどこまで意識しているでしょうか。

「接続詞はかなり意識しているよ」

こんな回答が出てくるかと思いますが、
正直な話、私は接続詞よりも、文末表現にこだわることをお勧めします。

みなさんは、小学生か中学生の頃、
先生に「文末表現を揃え過ぎないこと」と言われたこと、
ありませんか?

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は佐藤くんと海に行きました。
佐藤くんは海パンに着替えて「わー」と海の方に走っていきました。
僕もつられて走っていきました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は、小学生の頃、こんな作文を書いていました。
だからか、先生から上のようなアドバイスをされたことを覚えています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は佐藤くんと海に行きました。
驚いたことに、佐藤くんは海パンに着替えてすぐに、
「わー」と奇声をあげ、海の方に走っていったのです。
僕も思わずつられて走ってしまいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

真ん中の文章の文末表現を変えて、
あと「驚いたことに」とか「思わず」といった構文・文法を入れてみました。

これだけでもリズムがついたように思えませんか?


ちなみに、私は同じ文末表現は、連続して2回までというふうに制限をかけて、
文章を考えています。

よく「です・ます」調の文章を書くと、
「です・ます」に揃いやすくなるため、
ここは細心の注意を払わなければなりません。

その際のポイントは、この一つ前の文章にあるように、
効果的に否定語を挟むことです。

なぜ、否定語の文末表現を挟むといいかというと、
その一文を強調できる表現が少なくないからです。

否定語の文末表現が、リズムを効果的に生み出していると言っても、
過言ではないでしょう。

・・・そう、こんなふうに使います。

そのほか、「多いです」といわず、
あえて「少なくありません」と使ってみるのも効果的です。

どうやったら否定語の文末表現をうまく使えるか、
考えてみてはいかがでしょうか?


私は思うのです。
文章が上手い人は、文法とか語法とか表現とか、
やはり研究しているな、と。

何気なく使っているから気づかないのでしょうから、
バリバリこの辺りのことを意識しながら書いてみてください。

それでは、また!