上司ないし会社相手に戦略を立てる

会社員として働くなら、切り離せない存在がいます。

言うまでもなく、上司という存在です。

そして、厄介なことに、上司は選べません。
入社して配属された先にこれからお世話になる上司がいますが、
どんな価値観や判断基準を持っているか、わかりません。

それに、人間関係ですから、もちろん、相性というのも存在します。

運よく、理解のある方だったらいいのですが、
理解のない方の場合、あなたの悩みの種が増えるわけです。


世の中の多くのサラリーマンは、上司という存在にやきもきしており、
仕事へのモチベーションも低下しがちになり、
上司への愚痴を肴に一杯やっていたりします。

一方、上司とうまく付き合っている方もいますよね。
上司への評価も高くなり、モチベーション高く仕事に向き合えて、
彼ら彼女らは、成果を出しやすい状態にいるわけです。

こんな風に上司とうまく向き合っているかどうかで、
仕事の質が左右されてしまうため、
うまく向き合えないのは、
私は、なんだか勿体無いなとも感じるのです。


今日は、このあたりの話を実体験を交えて、
話していこうと思います。

ちなみに、私が勤めていた会社は従業員30名ほどの会社で、
直属の上司はもちろん、役員や社長がどのような考えを持っているのか、
つかみやすい状況でした。

あと、私が編集者として、
出版企画を会社に提案できる存在だったというのも、
大きいのかもしれません。

定期的に出版企画をプレゼンして、
役員や社長からフィードバックを得られる機会がありましたので、
戦略を立てやすかった面がありました。


そう、私見ですが、上司とうまく向き合って成果を出すには、
なにより、戦略が必要だと思うのです。

どんな戦略かというと、
上司や所属している会社が大事にしている価値観や物事の判断基準は、
どこにあるのかを探る戦略です。

編集者として、私の一つの能力は何かと言うと、
いわゆる流行に左右する自己啓発書の類だけではなく、
経営、起業、ビジネススキル、営業、接客、そしてリーダー向けの本で、
ヒット本を作れるところだと見ています。

なぜ、それができるのかというと、
以前、読者対象の捉え方を紹介した記事を書きましたが、
それ以外で行くと、
上司の価値観をうまく採り入れているところにあります。

これではわからないかもしれませんので、
まず、前提の話をしますね。

出版社で企画を考えているのは編集者だけだと思われるかもしれませんが、
社長、役員、そして営業部員も、
「こんな企画があれば売れる」という思いを持っているものです。

だとすると、上司の「売れる」と思われるものをすくい上げることも、
やってみる価値はあるのではないかと、私は思いました。

もちろん、上司は売れると思っていても、
自分からすると、「もう類書いっぱいあるし、難しいのでは」と思うこともあります。

ただ、はなから否定するのではなく、ここを変えれば売れる可能性があると、
考えてみることです。

こういった上司の案に少し工夫を入れることで、
ヒット書が出来上がったという事例、私にはいくつかあります。

あと、場合によって、上司の案を丸々採用しないというのも実は手で、
工夫したことについては、
「私は売れる本を作る目的」で工夫をしたということ、
色々と調べた結果、こちらの方が売れる可能性が高いと判断したことなど、
いざとなったら伝えられるように、考えていました。


まとめます。

私の事例は、中小企業の編集者としての事例なので、
当てはめにくいかもしれませんが、
全ての職種で共通して大事なのは、
上司の価値観をつかみにいく戦略をとることだと思います。

コミュニケーションをとることも大事ですが、
できれば、会社やチームに対する改善提案を考えて、
上司に提出し、フィードバックをもらって欲しいです。

私は出版企画で代替しました。

もらったフィードバックを元に、
どこに価値を感じ、判断基準を置いているのか、
分析してみましょう。

おそらく、そこまですれば、上司もあなたを少しずつ認めてくれるかと思います。

上司が自分の昇進の鍵を握っていると、
あまりいい感じはしませんが、
上司を共犯者にしていい仕事をしていくと、
考え方を変えればいいと思います。

それでは、また!