文章上達のために覚えておくべきマインドセットその②

いざ、文章を書こうと思い、PCの前に向かったものの、
「どう書き出したらいいかわからない」
そんな悩みを抱いていませんか?




私も正直、悩むことがあります。
実際に読んでもらうような文章を書くには、
それなりに神経を使います。

それに、必死に書いた文章がどう評価されるのかについては、
また別の問題です。

もっとも、いわゆる文豪と言われる人でさえ、
書き出しに悩まされるわけですから、
冒頭の悩みが本当の意味で解決することはないのかもしれません。




とはいえ、ここで終わりにしてはならないので、
一つの解決策を用意しましょう。

それは型を決めて、書き進めるというスタイルです。

ここでお勧めしたいのは、
読み手が「そうそう」と思ってくれるような質問文から、
はじめることです。

ちょうどこの文章がそうなっていますよね?

「えっ、なんか味気ないって?」

はい、そうですね。
味気なく感じてしまうのは、やむを得ないと思います。




そして、このときに伝えたいマインドセットを紹介します。

マインドセット2:「上手に書こう」という気持ちを手放すこと】

これです。

私が十数年、編集者として多くの方と仕事をしてきましたが、
「しっかりとした文章を書かないとならない」
「面白く書かないとならない」
こんなことにとらわれている方が多いように感じます。




そもそも、誤解していただきたくないのは、
「読み手はあなたに作家レベルの文章を期待していない」
ということです。

ビジネス書の作家さんなら、
丁寧な文章で伝えるべきことを伝えればいいんです。

これも型を使えば、
特に難しく考える必要はありません。

①こんな悩みはないですか?
②それに対する解決策はこうです。
③なぜなら~だからです。
④この悩みはこれで解決できるので、あなたは進歩します。

たしかにあまりかっこいい文章とは言えませんが、
はじめは、このくらいわかりやすくていいでしょう。




大事なのは、最初から上手に文章を書こうとは考えず、
わかりやすい型でどんどん書いてみることです。

数をこなしてみてください。

いつかは、この型のことを意識しなくても、
わかりやすい文章が書けますし、
知らずのうちに文章力がついていたという実感もわくでしょう。




最初は不格好上等!

その精神で書いて書いてみてくださいね。

それでは、また!

文章上達のために覚えておくべき3つのマインドセット①

「ビジネス書の著者になりたいけど、文章に自信がない」

そんな悩みを抱えていませんか?

実感としては、かなり多くの方がこれに悩まされているように感じます。

そこで、今日は、そんな方のために、
文章上達するための「3つのマインドセット」を紹介したいと思います。




マインドセット1【日常で文章を書いていると自信を持つ】

まず、前提として、
ここ二十年で私たちは、
文章で伝達する機会がかなり増えてきているということを、
認識してください。




私が10代だった90年代中盤までは、
10代で携帯電話を持っている人など、ほぼ皆無でした。

たとえば、デートに誘いたい女性がいても、
その女性の家に電話をかけないとならないのです。

「お父さんが出たらどうしよう」

そんなことを思いながら、電話した方もいるでしょう。

女性が出たので、胸をなで下ろして、本題を伝えたら、
「実はお母さんだった」というトラップにひっかかり、
そこで恋が試合終了してしまった方もいるかもしれません。




閑話休題

現代は、多くの量を短い時間で書けるPCが普及し、
携帯電話から気軽にメールを打てるようになりました。

多くのことが文章で気軽に代替できるようになったのです。

もし、手書きで原稿用紙10枚の課題を出されたら、
「手がつかれるし、めんどくさいな」と思う方も少なくないでしょう。

原稿用紙10枚分をPCで文章を作ることよりも、
はるかに労力がかかるように感じるはずです。




このことを考えると、こう思いませんか?

もちろん、紫式部清少納言太宰治の文才にはかないませんが、
「現代人の文章力の水準はかなり高いのでは?」と。

まあ、推測にすぎませんが、
「習うよりなれろ」という格言があるとおり、
手軽に書けるツールがあり、文章を書く機会も増えたわけですから、
それだけ上達しやすい環境にあるということです。




今日は、マインドセット1として、
文章を日頃から書いているため、
気づかぬうちに上達しているという話をしました。

もしかしたら、ピンと来ない方もいるでしょう。

その時は、日頃どのくらいの文章を書いているのかを検証してみてください。

メール、LINE、報告書、Facebookの投稿など、
とにかく書いた文章量を見るのです。

「あれっ、結構書いてね?」と思うはずです。

量を書いた自分をほめ、誇りに思ってください。

文章の上達は、そこからスタートです。

それでは、また!

実績がさほどでも本を出せる理由

「この程度の実績で本を書けるなら、俺だって書けるのに、
 なぜ、俺が出版社に企画書を送ってもスルーされるのだろう?」

そんなことを思っていませんか?




おそらく、あなたは自分の業界の方が書かれた本を読んだのでしょう。

「著者自身の実績も自分とたいして変わらない」
「特に目新しいことも書かれていない」

そう思うだけに、「なぜなんだ」という疑問が大きくなるものです。

この疑問について、今日はお話ししておきます。




率直に言いますと、「劣らない実績で大差ない内容」なら、
あなたが改めて書く必要はありません。

読者さんの立場に立ってみれば、わかりますよね?

同じような本を出したら、

「また似たような本が出てきた」

読者さんからこう思われ、ハァーとため息をつかれて、
本を書棚に戻されるのが落ちです。




今は、読者さんもかなり目が肥えています。
他と同じ、面白みのない本を買う必要などないと思っています。

このことを忘れてはなりません。

そう、「この本はほかの本と違う」と、
ぴりりとする山椒の量ほどでもいいので、
とにかく独自性を出す必要があるのです。




そこで、冒頭のようなことを感じたら、
企画はもちろん、著者さん自身に何か独自性があるのではないかと、
考えてみましょう。

特に、著者さんが他の同業の方と「自分の魅せ方」がどう違うのか、
ここには注目するべきです。

実は、「何が書かれているか」よりも「誰が書いているか」のほうが重視されます。

つまり、これからは、
「どう自分を魅せるか」にとことんこだわることが肝となるのです。




まず、自分と同業で本を出している人は、
どうプロフィールを書いているのかを見ることから、
はじめましょう。

・トップクラス感を読者さんに与える
・逆転ストーリーで共感を読者さんに与える
・多くの人から評価され、信頼感を読者さんに与える

こんな感じで、「これは効果的だ」と思わせるものをピックアップしてみたりなど、
プロフィールの書き方の研究をしてみてください。




セルフプロデュース能力によって、
読者さんから実績以上に評価してもらうことだって、
十分可能です。

「自分をどう効果的に人に見てもらうか」

ここにこだわってみましょう。




それでは、また!

アウトプット力を鍛える その3

アウトプットするためには、
インプットすることの大切さを説明しました。

ざっくりと言えば、
「自分の主張に合わせて、インプットしていく」
ということを丁寧に伝えていますので、
後でチェックしてもらえれば嬉しいです。




さて、今日は「その3」として、
アウトプットのためのインプットのコツを具体的に紹介します。

自分と同じ主張を探していくと、
偉人のいろいろなエピソードを拾うことになるでしょう。

これも非常に大事なことです。

自伝などを読むと、その偉人に憑依したかのように、
エピソードを追体験できますし、
自分の主張をより奥行深くすることができます。

そういう意味でも、定期的に自伝などは読んでおくことをお勧めします。




さらに、やって欲しいことは、
うまく行っている人の話を聞きに行くことです。

評判のセミナーに行ったり、
自分の感覚に合う人に連絡をしてみたりして、
話を聞きに行くことをしてみましょう。




もちろん、自己啓発セミナーに関しては、
非常に胡散臭いものもあり、
その辺は注意すべきです。

ただ、良質なものになると、
心構え次第で参加費以上の対価を得られます。

積極的にこの辺りも活用してもらえればいいと思います。




では、ここでどういう風に、
セミナーで聞いたことをアウトプットに活かすか、
紹介しましょう。

まず、そのセミナーで得た情報を自分が感じたことをプラスして、
加工して感想を伝えるために、メモをとることですね。

これは多くの方が主にブログなどで、やっていますよね。

すぐにできるかと思います。




次に、「どう伝えているか」に着目し、
そのメモをとることです。

実は、これが言いたいから、
今回、ブログに書きました。




ビジネス書を多く読む人はわかると思いますが、
割と成功哲学なるものは、似ているものです。

そこで、
「同じものをどうわかりやすく伝えるか」
これが講師の腕の見せ所になります。

上手な人は、自身や他の人の体験のほかに、
「身近な例」「たとえ話」「小さな逸話」を紹介します。



こういうものが出ると、途端に話がわかりやすくなるため、
受講しているときに「たとえ話」が出たら、
それをメモしておくのです。




さらに、
「何故、このたとえ話がいいのか」
「何かほかに例えるものはないのか」
などと自分で分析し、考えてみるのもいいでしょう。

それでは、また!

アウトプット力を鍛える その2

昨日まずはツイッターに自分の仕事観を発信しましょうという話をしました。

最初はなかなかフォローがつかなかったり、
本当に見てくれているのか?
そう思うこともあるでしょう。

ただ、あくまでも続けることが大事です。
続けることである程度、解決していくように思います。

また続けるコツについては、後日話す予定です。




さて、今日はアウトプットの質にこだわる話をしていきましょう。

あなたはこんなことを思いませんか?

「アウトプットが大事だというけど、どうしたらアウトプット力を鍛えられるの?」

これについては、さまざまな方法があるでしょう。

私は、あくまで編集者という立場で、
今日からでも実践できる方法を紹介していきます。




まず、昨日の投稿で「仕事を通じて感じたことを書こう」と話をしました。

補足をすると、人の受け売りではなく、
あくまで自分がどう思っているのかを書いていくのです。

はじめは「なれる」ことが大事だと思うので、
これでいいとは思います。

ただ、早く次のフェーズに行きたいですよね?

次のものを入れることをお勧めします。

・自分の主張に近い偉人のエピソード
・他業種の方の自分と似ている主張
・自分の経験
・たとえ話
・ことわざ




少し解説していきますね。

本質として大事なのは、
「自分の主張ありき」だということです。

アラブで油田を掘り当てる意気込みで、
自分の主張は何なのか、
これをじっくりと考えてみましょう。

もっともあなたらしさが出るところですので、
この作業を忘れてはなりません。

アウトプットの核となる部分です。




そして、先ほど挙げた、
・自分の主張に近い偉人のエピソード
・他業種の方の自分と似ている主張
・自分の経験
・たとえ話
・ことわざ
この5つを探していきます。

もしかしたら、あなたアウトプットありきのインプットをしようという話を聞いたことがあるかもしれません。

私は「自分の主張を軸に似ているものを探す」というアプローチでいいと思っています。

主張という軸を持ったら、
インターネットや書店で実際に探してみましょう。




しかし、こう言っても手間がかかり、面倒かもしれませんので、
ワンポイントアドバイスをしておきます。

それは、孫正義さんや堀江貴文さんなど話題の人物や、
過去の偉人の発言を定期的に見ておこうということです。

「あっ、この言葉、なんか使えそう」

そう思ったら、メモすることも忘れずに!

こういうちょっとしたことが大事なんです。




それでは、また!

アウトプット力を鍛える その1

実は、アカウントを二つ持ってツイッターを楽しんでいます。

一つは私の実名、もう一つはビジネスネームのもの。

ビジネスネームのほうは、
普段の私が考えていることをつぶやいているのですが、
反響がぽつぽつ出はじめていて、
おもしろくなって来ています。




さて、いろいろな方のツイートを見て、コメントしたり、
いいねを押したりして、気づいたことがあります。

それは、多くの人が仕事に対して、真剣にそして熱い気持ちを持って、
臨んでいるということ。

ビジネス書を多く作ってきた身としては、
これはうれしいことですし、
何かのお役に立っていたいなという気持ちを新たにしました。

もし、あなたが日々の仕事に前向きに臨んでいる方で、
ツイッターを更新されていないとしたら、
私は毎日少しずつでもツイートすることをお勧めしたいと思っております。




とはいえ、こんな疑問を持っていませんか?

「何を投稿したらいいか、わからない」
「アウトプット自体がそもそも苦手」

オーケーです。
これから徐々に解決していきましょう。




まず、大事な原則があります。

それは、「アウトプットの上達に終わりがない」という考えです。

漫画界でレジェンド的存在である手塚治虫は、
亡くなる直前までもっといい漫画を描きたいと、
上達のことを考えていたそうです。




「いやいや、天才と言われる人の話でしょう?」

そう思うかもしれませんが、
おそらく、あなたもアウトプットを習慣にしていけば、
もっとうまく文章を書きたい、伝えたいという思いに駆られるでしょう。

私も同じです。

下手の横好きで始めた文章を書くことも、
今まで敬遠していた話すことも、
数回アウトプットしてみて反響を得たら、
やはり上達したいという気持ちになります。




そのため、まったくのゼロからアウトプット力を向上させる方法は、
至ってシンプルです。
それは、まずは数回アウトプットして、良質なフィードバックをもらうことです。

そういう意味でもツイッターは有用です。
知人にフォローしてもらって、フィードバックをもらいます。

気になる内容については、

・今日の仕事で感じたこと、考えたこと
・仕事あるあるの話
・将来への熱い気持ち、など

仕事に関してのツイートであれば、なんでもかまいません。

これを心がけるだけで、
仕事に対して何かツイートできることはないかとか、
アンテナが立つようになりますよ。




もし、良質なフィードバックをもらえなさそうなら、
私、古川創一をフォローしてください(笑)

それでは、また!

「あなたより文章はうまいから、安心して」に潜む罠

「あなたより文章はうまいから、安心して」

あれは5年ほど前、初めて会った方にこんなことを言われたことがあります。

このセリフの主は、とある金融関係の仕事をされている方。

私の職業を伝えると、
本を書きたいから少し相談に乗って欲しいと言うのです。




そこで、テーマ設定の話など、基本的な出版話を軽くしました。

続けて私は、
「意外と、時間をとって執筆するのが大変ですよ」
と伝えたところ、
少しムッとした感じで冒頭の台詞につながるのです。




でも、よくよくこの話の流れを確認してみると、
首を傾げる箇所があるように感じます。

「文章を教えている先生でも、ここまで文章に自信があるとは言わないんじゃないか」
と、疑念が私の頭の中に居住区を作り始めていたのです。

本当、この手の予感って、当たります。

結局、その方から企画書につけるサンプル文章を書いてもらいましたが、
それはもう日本語ではないようなレベルの怪文でした。

しかも当の本人は「うまい」と思っているわけですから、
こちらの手の打ちようがなく、
ここで出版化については、お断りさせていただきました。




では、なんでこんな話をここまでしたかというと、
「自己評価と他者評価はこんなにも違う」と思うからです。

冒頭の例は、やや極端に思うかもしれませんが、
文章力については偏差値のように客観的に数字で測ることができませんから、
「うまい(下手)と勘違い」するケースは十分に考えられます。




まず、文章がうまくなりたいのなら、
他者評価を受け入れることから始めてみてください。

おそらくですが、その方は周りの人から自分の文章を評価してもらった経験がないのでしょう。
あるとしても、適切なフィードバックを受けていないように感じます。

その方の周りに忌憚のない意見を言える人がおらず、
こと文章向上の機会を逸していたことについては、
不幸だったとも言えます。




ただ、忌憚のない意見を真っ向に受け止めるのも、
きついように思うかもしれません。

「この文章の『それ』は何を指しているの?」
「この文章の主語は誰なの?」
「説明が多くて主張がぼやけている」
「結局、何が言いたいのかわからない」

あまりにも意見が辛辣で凹むかもしれませんが、
それも文章向上のための試練と思い、
「どうやったら良くなるか」を自分なりに考えてみてはいかがでしょう?

この、どこをどう直したらよくなるのかを考えることが、
文章力向上につながります。

それでは、また!