ビジネス書と現実の違いを考える

やはり、人がどんな本を読んでいるのかは、正直気になります。
仕事の打ち合わせでお会いした方はもちろん、
遊びの場で会って、すごいなという方には、
それとなく聞くこともしています。

もしかしたら、一冊の本が自分を変えたという経験をされている方もいるかもしれません。
実際に、今まで聞いてみて、「ああ、人生変わったよ」という方も数名いらっしゃいました。

みなさんはこういう変われた経験とか、聞きたくなりますよね?
人によっては、とめどなく質問が溢れ出てくるという方もいらっしゃるでしょう。

私も、割と長い時間、この本によって変われた経験について、
色々な角度から質問できるんじゃないかと思っています。

どのように変わったのだろう?
それは、どんな本でどんなことが書かれているのだろう?

相手が負担にならないよう、面白く話を聞いていることを示し、
どんどん引き出していこうと、常に思っています。


しかし、一方で、本を全く読まない、凄い方も実在します。
苦しい逆境をはね返し、試行錯誤して自分の手法を確立した方です。

実は、そんな方のお話も非常に興味深く聞けます。

こうして今まで、お会いしたそういう凄い方数名にインタビューして、
興味深いことに気づきました。

それは「すぐに実績になるノウハウを紹介しても、結局は意味がない」と、
皆、異口同音でおっしゃっていることです。

そして、これまた例外なく、ノウハウよりも心得の方が大事だよと付け加えます。


ノウハウよりも心得が大事だということは、
その方が本を読むか読まないかに関わらず、
多くの著者さんがおっしゃっていることです。

「ノウハウコレクター」にはなるな、とよくおっしゃいます。

私も経験あるのですが、
本を読んでノウハウを得て、
「あっ、これ使ってみよう」と思って実践したところ、いい変化は現れず、
「なんか期待はずれだな」と思い、他の本を探すという行為をとってしまいます。

結局、他の本を買って読んで、実行して成果に現れず、
また違う本を買うというループにはまってしまうわけです。

受験時代のことを思い出してみると、
参考書や問題集をあれこれ買ってしまうタイプだったので、
「変わってないな・・・」と恥ずかしくなったこともあります。

そんな経験、ありませんか?

受験に関しては、問題集を一冊使い倒すくらいの方のほうが、
いっぱい受験参考書を買って、ちょこちょこ進めるよりも、
結果が出るそうです。


おそらく、著者さんが異口同音で心得が大事だというのは、
この辺りにあるのかなと思われます。

もし、実行してみてすぐに成果が出なかったら、彼ら彼女らはどうするのか?

おそらく、なぜダメだったかを突き止めてみたり、
新たな改善策をとって、また本に書かれたことを試してみるでしょう。
それでもダメだったら、また原因を突き止め、新たな改善策を考えるでしょう。

私は思うのですが、
本に書かれているノウハウをコピペしてうまくいったというのは、
レアケースのように感じています。

もちろん、コピペで多少うまくいくことはあるでしょうが、
何か面倒くさくなって、途中でそれをやめてしまうこととか、
ありませんか?

・・・私は結構、それがあります・・・

なので、私の場合は、ノウハウのコアを探ると、
そこには必ず「なぜそうするのか」という教えがあり、
その教えを自分流にアレンジするということをしています。

そして、経験上、この教えは一度や二度試しただけではつかめないように感じます。

やり方を自分の仕事に落とし込んで、
日々の自問自答で自分流が生み出されていくようです。

最後に、なかなかうまくいかないからといって、
「自分はダメだと思わないこと」です。

お互い、理想に向けて、頑張りましょう!!

それでは、また!