サラリーマンはビジネス書を書いた方がいい理由 その1

先日、とある著者さんのセミナー終了時に、
名刺交換した会社員の方から、
「将来的に出版したいんですよね」
と話題を振ってもらいました。

正直、出版したいという声をいただくのは、嬉しいこと。
「仕事を頑張る」という意志の表れでもありますし、
できる限り、応援したいと常々思っています。

そのため、私もその方の話に興味があります。

「どんな本を書きたいと思っていますか?」
彼の話をより深く聞こうと、質問したところ、
「どういうのがいいのでしょうかね?」
と逆に質問が返ってきました。

おそらく、こういうやりとりはよくあることでしょう。

「出版はしたいけど、今それをやるべきではない」
「ゆくゆく書きたいけど、まだ準備はしなくてもいい」
「いずれ独立したのち、出版に向かっていければいい」

そんなことを考えているのではないかと、感じました。

今、出版したいという情熱があったとしても、
それはどんどん沈静化していき、
いつの間にか「本を書きたいなんて思ったこともあったな」って、
思い出とともに風化しかねません。

非常にもったいない話です。

そこで、こんなアドバイスをしたところ、
その方の目が俄然輝き始めたのです。

「サラリーマンのうちに、出版することを目標にしてみてはいかがでしょうか?」
「自分が人に教えられるビジネススキルとかって、ありますか?」

出版の夢がどんどんしぼんでしまわないように、
今できることに目を向けるべきだというのが、
私のメッセージです。

では、今のあなたができることとは、なんでしょうか?

まず、できる限り、今の自分の資源が十二分に発揮できるようなテーマは何かを考えること。

例えば、セールスパーソンだったら、セールススキルやコミュニケーション術だったり、
とにかく、自分の書けそうなテーマをどんどん一行で書き出してみるのです。

その際、「こんなこと、当たり前だよね」というのも、書いていきます。

自分にとって当たり前なことが、人にとっては「知りたい」と思うかもしれません。
自分の資源を過小評価することなく、淡々と棚卸ししていくのです。

ここで、詳しく書きたいところですが、
この手法は、非常に有用な方法なので、
またいつかのブログで紹介しますね。

それから、なぜ、サラリーマンのうちに、と伝えたのか?

一番大きな理由は、読者対象を自分と同じサラリーマンに設定すれば、
読者対象者に共感を持って読んでもらいやすいことです。

あなたの体験談を読んだ読者対象者は、
「そんなこと、うちの会社でもあるよなあ」
なんて、自分を投影するでしょう。

そう、現役サラリーマンが一番サラリーマンのことをわかっています。

サラリーマンなら、自分は納得していないのに、
会社の方針に合わせねばならず、
苦悩した経験もあるでしょう。

やりたくない仕事につき、誰にも愚痴をいえずに、
黙々と頑張った経験もあると思います。

でも、それはあなただけではなく、
数多くのサラリーマンも同じことに悩んでいたりするのです。

私は、同じような立場で、同じような辛い状況でないと、
その具体的な解決方法は示せないのではないかと感じるのです。

このあたりは、サラリーマンだからこそ語れる、
いわば専売特許的なものと言えます。
サラリーマン作家の強みですね!

サラリーマンである今から準備して、
サラリーマンのうちに本を書くという目標を、
立ててみてはいかがでしょうか?

そのためにも、
「サラリーマンのままでできることはないか」
「自分の資源を最大限に有効活用できるテーマは何か」
をしっかりと考えてみてくださいね。

現に、サラリーマンであり、
同時にビジネス書作家という二足の草鞋を履いている方は、
結構いらっしゃいます。

次はあなたの番です。お待ちしております。

それでは、また!